目次
こんにちは、赤坂矯正歯科 院長の黒岩です。
歯列矯正治療の専門に行う歯科医師として日々、診療を行っております。
先日開催された井上 敬介 先生(I Dental Clinic)
「Face Driven Airway Dentistry:3Dフェイススキャンで読み解く顔貌と気道の新たな診断アプローチ」
小児矯正セミナーをなるべく分かりやすくまとめてみました。
小児矯正の重要性について、予防の観点から非常に論理的に解説されていたので、
お子様の歯列矯正を検討しているお母様、お父様はぜひご覧ください。
(スライドはセミナー資料を引用させていただいております。)
※この記事は「後編」です。
顎を育てることは「未来を変える介入」こと
小児矯正は「歯を並べる」だけではない
一般的に「小児矯正」と聞くと、
「見た目をきれいにするための治療」と思われがちですが、
本質はそれだけではありません。
私たちが重視しているのは、
「顎を正しく成長させ、気道を確保し、全身の健やかな発達を支える」ことです。
実際に、顎が小さく気道が狭い子どもは:
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食べるのが遅い/飲み込みにくい(むせやすい)
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鼻呼吸ができず、口呼吸で睡眠の質が低い
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朝が弱く、集中力が続かない
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姿勢が悪く、疲れやすい
といった全身的な不調を抱えていることが多いのです。
成長期だからこそできる「未来を変える介入」
顔貌の成長、気道の発育は、
まさに乳歯から永久歯に生え変わるこの時期に大きく進みます。
「大人になってから美容整形や歯列矯正をすればいい」
というのは、**“対処療法”**にすぎません。
この時期に:
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顎の成長方向を正し、
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舌・唇・頬の筋肉の正しい使い方を習得し、
-
呼吸と姿勢を整える
これが、「予防歯科」の本当の意味であり、子どもたちの人生に最も大きな影響を与える医療と考えられます。
歯並び改善+機能改善=本当の小児矯正
歯をきれいに並べるだけでは不十分です。
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舌が上顎についているか?
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唇は閉じているか?
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飲み込むときの動きは正しいか?
こうした「機能的な部分」まで改善しなければ、
せっかく並べた歯も、また崩れてしまう可能性があります。
だからこそ、**筋機能療法(MFT)や呼吸指導を組み合わせた「総合的な矯正アプローチ」**が必要なのです。
「歯が並ばない」=「食べられない・喋れない・眠れない」
この一連の因果構造に気づき、
見た目だけでなく機能と健康を重視したアプローチが、
これからの歯科医療に求められています。
顎の成長、顔貌の形成、気道の確保、睡眠の質、発達の正常化。
すべては「口」から始まっています。
まとめ:お子さんの「いまの姿」は、未来の健康の地図
\ 初診相談受付中 /
当院では、お子さまのお口や顎、顔貌の成長に関するご不安・ご相談を、 丁寧にカウンセリングさせていただいています。
早期発見・早期対応が未来を変えます。 ぜひお気軽にご相談ください。
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子どもの睡眠と発達、呼吸の問題はすべてつながっている
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顎を育て、気道を守ることが、健康な未来をつくる
当院では、
お子さまの「いま」を見つめ、
「これからの健康と成長」を共に考える診療を行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。
執筆者紹介
赤坂矯正歯科院長 黒岩哲良
経歴:日本矯正歯科学会認定医/歯学博士/鶴見大学歯科矯正学講座 非常勤講師
矯正専門の歯科医師として、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供することを使命としています。
デジタル矯正技術の導入や、世界中でアップデートされる治療方法の研究を日々行いながら、治療精度を高めています。
インビザライン、エンジェルアライナー、スマーティーなどのマウスピース型矯正を複数取り扱っています。
ワイヤー矯正やアンカースクリューを併用したハイブリッドな治療、裏側矯正も行っており、幅広い症例に対応可能です。
患者さんの健康と審美性を両立させるため、チーム医療の重要性を重視し、各専門家との連携を積極的に行っています。
これからも最新の知識を学び続け、より良い矯正治療を提供できるよう努めてまいります。お気軽にご相談ください。
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