8020運動の現状について検索してみた
先日、日本歯科医師会定例記者会見にて8020運動に関する情報が触れられました。
8020推進財団の定款が一部改正され、8020運動の海外展開が可能になったことが明かされました。
これまでの定款には「日本全国で行うものとする」が「国内外で行うものとする」に一部改正されました。
これまでも諸外国から日本の8020運動について情報提供を求める声があったため、この活動を世界によりアピールしていきたいと思われます。
ちなみに8020運動は日本独自のものであり、
海外では1981年にWHO/FDIが「65歳以上の50%が20歯の機能歯を保有するようにする」という数値目標を出しており、海外においても20歯以上の保有者率を報告している国もあります。
日本と海外の歯の本数
1991年のデータ(WHO主催第二回国際歯科保健協力研究)ですが、日本を含めた数か国の歯の本数に関するデータになります。
このデータを見ると、No. of teeth が歯の本数を表しており、どの国も35-44歳時点では20本以上歯が残っていますが、65-74歳時点では10本前後になっています。
日本は12.3本であり、この時点では優秀とは言えません。
しかし、現在は歯に対する意識が非常に高まり
歯科疾患実態調査(2023年6月)で達成率が51.6%と報告されています(日本歯科医師会発表)。
8020達成者は非達成者よりも生活の質(QOL)を良好に保ち、社会活動意欲があるとの調査結果や、残っている歯の本数が多いほど寿命が長いという調査結果もあります。
また、日本は世界でも類を見ない長寿国のため、この結果を踏まえてどのように今後進んでいくのかが世界から注目されています。
締めくくり
今回は、日本歯科医師会定例記者会見の報告をチェックしていて気になるトピックについて触れてみました。
これからも何か気になるトピックを見つけるためにアンテナを張って、日々学んで還元していきたいと思います。失礼します。