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こんにちは、赤坂矯正歯科 院長の黒岩です。
DIGITAL ORTHO LOUNGE #summitをアーカイブ視聴しました。
仕事の都合で参加できなかったので、アーカイブがあって、とても嬉しい。
日本矯正歯科学会認医の先生方がご自身の臨床経験を元に貴重な考察を拝聴できる
素晴らしいイベントです。矯正学の進化は世界中の矯正専門医の膨大な臨床と分析、仮説・検証の上に築かれたもの。
日々の診療に忙殺されている中で、こういった発信をしている先生方には本当に頭が下がります。
根っからの臨床家タイプなので、一人ひとりの患者さんに向き合い治療の助けになれるという臨床医に
やりがいと生きがいを感じております。完全にプレーヤータイプです。
(私も、温めている仮説をじっくり研究し、矯正学の進化にささやかな貢献をしたいと思いますが)
それにしても全ての講演が面白く、学びになりました。
内容が濃いため、メモ的な箇条書きにします。
「フカサワリンガルによるClass II div.2治療」中嶋 亮 先生(銀座矯正歯科)
・スピード矯正、リンガル矯正に特に精通している先生。スピード矯正研究会会長
・Ⅱ級2類の特徴、成因について解説
・フカサワリンガルのコンセプト、ワイヤーシークエンスについて
・Ray face + Smartortho
・Rayに関するサプライズ発表
「矯正治療と歯周組織-デジタル診断の活かし方-」月星 陽介 先生 (月星歯科クリニック)
・Perio x OrthoやデジタルのスペシャリストDr
・ハウジングと歯肉退縮の関係性
・歯周組織フェノタイプに関する考察
・ハウジングから逸脱した後の骨・歯周組織の変化と考察
・最後に各セミナーの先行公開
「矯正歯科におけるパラダイムとデジタル戦略」
間所 睦 先生(白金高輪矯正歯科)
・研究者で、矯正について非常に楽しくお話される先生
賢者は経験に学べ、という視点で過去の名言を引用しながら講演されてました。
①3D Biomechanical Analysis:形態学的咬合彎曲+力学的咬合彎曲の一致性、第一大臼歯の位置に関して
②Skeletal model Diagnosis:顎骨模型の重要性
③Molar slider:下顎大臼歯の近遠心的歯体移動を可能にする
④Skeletal attachments: TADにレジンカバーして、これを色んな方法で応用。アイデアが凄い
⑤Direct printing aligner:安全性、製造上の注意点
⑥Monitoring and Analysis:モニタリングの重要性、展望
⑦DIY Auxiliaries:DIY フック(Mushroom fook)、Deprogrammer、Leaf Gauge techniqueなど
「アライナー・トレーナーを活用した2級2類治療の実践とポイント」 南舘 崇夫 先生(福岡MA矯正歯科)
・様々な矯正の企画・勉強会を主催しているスーパーDr
・Ⅱ級2類の小児矯正:トレーナー(マイオブレース)→アライナー矯正の治療法
・Ⅱ級2類の成人矯正:治療の要である上下前歯の圧下に対するアプローチを解剖学的根拠、文献などのデータを提示しながら解説
「生死を分ける診断」岡野 修一郎 先生(ALIGNER STUDIO)
・Aligner radioで有名。アライナーの世界的ランカー
・アライナーでⅡ級2類は基本的にNon Extractionを選択。
・InvisalignとAngel alignの両者でアプローチしたケースを供覧
「リンガル矯正におけるⅡ級2類の攻略」高柳 譲司 先生(表参道高柳矯正歯科)
・Ⅱ級2類の非抜歯、抜歯ケースを供覧(基本的には非抜歯推奨)
・過蓋咬合に対する上顎リンガルの初手→TADの活用
・Deepbiteに対する下顎リンガルの優位性→皮質骨側に触れずに圧下しやすい、フレアしない
・下顎の近心移動を組み込む→6にフック+TADの応用
・ALIAS とCliipy Lの使い分け
・BENEfit systemとPLASで遠心移動を行う
Lounge Time 「質疑応答」
・非常に濃い質問。かつ質問が多すぎて途中で終わったが最後まで聞きたかった
・バイトランプ、ダイレクトスプリント、口唇のゴール位置の基準、歯根吸収の意義など多彩な内容
当院の最寄駅は赤坂駅7番出口すぐ30秒です。
赤坂、赤坂見附、六本木、乃木坂、青山、溜池山王など、近隣にお住まいの方から、関西方面にお住まいの方まで、幅広いエリアからご来院いただいております。